【報告・解説】4/23(火) 厚生労働委員会で質問!(雇用保険法改正案審議)

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非正規雇用の入口規制を!

大椿ゆうこ/ 私が大学に雇い止め・解雇された際、「新しい知識と技術を持った労働者を数年ごとに入れ替えるのがうちの重要な人事政策だ」と言われた。非正規労働者は、「知識や技術がないから出ていってください」と言われているのが現実だ。仕事を失うと、他者から「お前に能力がなかったから首切られたんだ」と散々言われ、非正規労働者自身も、「自分に能力がないから正規社員になれないんだと、首を切られてしまったんだ」と思ってしまう人たちが多い。努力してスキルアップをしても、資格を持っても、そもそも正規の安定した仕事に就けないという現状があるということについて、大臣はどのように受け止めているか?

武見厚生労働大臣/ 不本意ながら非正規雇用で働いている方々に対し、出来るだけ早期に正社員へ転換することを目指して取り組んでいきたい。不本意非正規雇用をいつまでにゼロにするかを具体的に言うのは困難だが、不本意で非正規雇用として働く方を始め、正社員として働くことを希望する全ての方の正社員への転換を着実に進めていくことが必要だと考える。

大椿ゆうこ/ 雇用の安定を図るためには、不安定な非正規雇用で働く人たちを減らし、希望すれば安定した正規の雇用で働ける労働環境を作ること、そして離職したいと思ってしまうような劣悪な労働環境の職場を減らすことが非常に重要だと考える。雇用保険の対象拡大や教育訓練支援の拡充は、根本的な問題解決にはならない。不本意非正規労働者は全非正規労働者の約10%だというが、「そんなに少ない訳ないだろう」というのが私の思いだ。もっと詳細な調査を行い、実態を明らかにしていく必要がある非正規雇用を増やさないためには、入口規制が絶対に必要だ。入口規制に関する大臣の意見を聞かせて欲しい。

武見厚生労働大臣/ 合理的な理由がない有期労働契約の締結を禁止することについては、公労使の三者で丁寧に議論を行った結果として現行の無期転換ルールが定められてきた。入口規制について今言及することは控えたいが、非正規労働者の実情についての把握についてははしっかり対応していきたい

質問の様子はこちらの動画からご覧いただけます。

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