2023.08.22
2023年8月17日(木)「関東大震災、100年ぶりの慟哭 아이고(アイゴー)展」横浜市民ギャラリーあざみ野

お知らせ

「関東大震災、100年ぶりの慟哭 아이고(アイゴー)展」

横浜市民ギャラリーあざみ野にアイゴー展を鑑賞に行きました。

アイゴー展は、韓国人、在日コリアン、日本人アーティストによる作品展です。
虐殺の歴史に向き合い、命を奪われた人々に思いを馳せ、
100年前と変わらぬ差別を繰り返すこの社会で、私たちはどうするのかと問われる時間でした。

大椿ゆうこの友人であるキム・ミョンファさんが参加しており、作品をじっくりと鑑賞。

石ころの群像 キム・ミョンファ
石ころの群像 キム・ミョンファ

ミョンファさんの作品は、ちいさな10~15センチほどのころころとした丸いものたちが、白い旗のようなものの前にずらずらと並んでいます。
よくみると突起があったり、穴が開いていたり。有機的で、なんだかデモのようにも見えました。

朝鮮半島からの留学生は「玉」、労働者は「石」と分けられたそうです。
同じ人間の中に、日本にとって一方は「玉」で、他方は「石」と分けることは差別なのに、
日常の中でその線引きをやって、その延長線上に虐殺があったのだと、ミョンファさんの作品を見ながら考えました。

参加型の作品もありました。金瑛淑さんの「100年前、あの日の景色を作る」
当時、虐殺があった橋の画像をAIで再現して、メッシュ地にプリントしたものに、赤い糸で赤いビーズをひとつひとつ縫い留めていきます。

ビーズを縫い留める大椿ゆうこ
ビーズを縫い留める大椿ゆうこ

虐殺が起きた時の証言をもとに、虐殺がなかったことにされないようにこう言った形で再現され、鑑賞者は縫い付けながら「なかったことにしない」ことを共にしているのだなと思いました。

ひと針ひと針縫い付けながら、段々と赤いビーズがさきほどのみょんふぁさんの作品のように、一つ一つの命のような気もしてきたり。

旭日旗をモチーフにしたポスターの真ん中で、赤い竹やりに刺されている骸骨のひと。

その手前には10円玉と5円玉があります。この絵はミン・ジョンジンさんの「15円50銭」という作品です。

「15円50銭」という絵をじっと見る大椿ゆうこ
「15円50銭」という絵をじっと見る大椿ゆうこ

15円50銭という言葉は、関東大震災の際に、「日本人か朝鮮人かどうか」を判別するために自警団などが言わせたということがあります。そして「朝鮮人だ」と決めたら竹やりやとび口で殺したのです。

在廊してらしたコ・ギョンイルさんに作品についてお話を伺いながら鑑賞することができました。


自身の作品の前で説明をするコ・ギョンイル氏と、それを聞く大椿ゆうこ

コ・ギョンイルさんは風刺画家で、7月に参議院会館内へ韓国の国会議員や漁民、農民の方々が社民党とお話をしに来られた際にもいらっしゃっていました。


かたい握手でエールの交歓をしました

作品は、絵画から彫塑、立体、映像作品などさまざまなものがありました。

 


「傷はむき出しになってこそ癒される」

 

2023年の9月1日は関東大震災の朝鮮人大虐殺から100年目の日です。
歴史を忘れない韓国・在日コリアン・日本のアーティスト約40名が、関東大震災時のすべての虐殺被害者を追悼する展覧会を日韓国で開催
(展覧会ホームページより)
9月1日からは韓国のソウルでも開催されるそうです。

パンフレットに、参加作家を代表して高慶日(コ・ギョンイル)さんの言葉「この展覧会は誰を恨むことも、誰を責めることも、誰を狙った展示でもない。死者に対する生きている者の基本的な道理であり礼儀である」とありました。
帰り道はこの言葉を反芻しながら一駅歩きました。

なかったことにせず、加害と向き合い続け、今の社会で自分たちがどういう選択と判断をするか、考え続けると同時に、できることを一つずつ形にしていこうと思います。

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