2月29日 (木) 万博に関するヒアリング

活動ブログ

夢洲連絡道路における渋滞について

Q) 博覧会協会が民間のバス会社と結んだ協定によれば、大阪・難波・天王寺等の主要10駅から、一日最大521便のシャトルバスを運行する計画である。また、大阪市の担当者によれば、2025年4月の万博開業後は一日最大4000台の万博関係のシャトルバス・自家用車の通行があり、それに加えて2000台程度のIR関係車両が通行することになるという。万博とIR建設工事を同時に行うことで、渋滞や交通事故のリスクが一層深刻化すると考えるが、万博会期中にIR建設工事を継続することの是非について、国の見解を問う。

A) 事故のリスクについては、シャトルバスはプロの運転手が運行し、工事車両についても細心の注意を払って安全走行するように指導されていると承知している。国としては、2025年の万博開催が一番の優先事項で、そのうえでIRの工事とも両立できるように努める。

住民の交通に与える悪影響について

Q) 上の質問とも関連するが、万博・IR工事に伴う交通事情の変化が、住民の日常交通に悪影響を与えることが懸念される。実際、北港観光バスは、「夢洲地区にいおいて工事車両の大幅な増加が見込まれており、コスモスクエア駅周辺の道路状況も依然厳しい状況にあり、現状のダイヤを維持することが困難」として、2024年8月1日をもって「3系統コスモドリームライン」「4系統コスモ夢洲便」を廃止すると発表した。国は、万博・IR工事により、住民の交通が犠牲にされていることを認識しているか。これに関してどのような対策をするつもりなのかも合わせて明らかにされたい。

A) バス路線の廃止については、コロナ禍による打撃や、慢性的な乗務員不足等、万博による交通事情の変化以外の様々な要因があったものと考えている。バス路線廃止後の万博従業員の輸送には、会社が用意するバスや従業員の自家用車を使用するものと考えており、利害関係者間で一定の理解を獲得できていると承知している。

「北港テクノポート線」事業について

Q) 大阪メトロの「夢洲」延伸(北港テクノポート線南ルート(コスモスクエア駅~夢洲駅))に伴い、国はOsaka Metroに第2種鉄道事業許可を交付し、国庫補助を行うことも決めている。しかし、本線は大阪万博閉幕後、2030年のIR開業まで、「空輸送」状態になるのではないかと思われ、第2種鉄道事業許可に係る「事業の必要性」要件に変更が生じると思われる。万博閉幕後からIR開業までの期間の地下鉄の収益性についての国の認識、及び収益性が悪化した際、国庫補助をする国はOsaka Metroにどのような指導を行うのか、明らかにされたい。

A) Osaka Metroからは、万博・IR来場者の輸送、また万博閉幕後からIR開業までの間は夢洲島内で働く従業員の輸送が見込まれると聞いており、国は収支採算性を認めて第2種鉄道事業許可を交付した。

 

全体的に「ゼロ回答」が連続する印象でしたが、万博を推し進める国の計画にはたくさんの無理があることがはっきりしました。60か国56施設が建設される予定のType Aパビリオンのうち、工事の着工に必要な行政手続きが完了したのはたった7か国。しかも、この国々が大阪市に提出した計画に書かれた工事完了予定日は、いずれも国の工程表に示される建築作業完了の10月を超えています。「国はパビリオン建設が間に合わない」という危機感を持つべきだ、との声が飛びました。

国は「10月を超えると、他の工事との調整による制約が大きくなるので、なるだけ10月までに完了させてほしい」と各国に伝えており、Type Aパビリオンを建てる国の中には10~11月を完了日にしている国も相当数あると主張しましたが、本当に間に合うとは信じられません。

社民党・大椿ゆうこは、万博にも、そのあと開業予定のカジノにも、反対の立場です。万博・カジノの問題を、引き続き国会内で追及してまいりますので、市民の皆さんで「ここを問うてほしい」というご意見・ご要望がありましたら、何なりとお申し付けください

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