東京都知事選挙投票日の前日に、私がみんなに伝えたいこと

活動ブログ

今朝、久々に岡山の母に電話をした。標高400m、山の上にある我が家。昔は夏でも扇風機なしで過ごせるほど涼しい環境だったが、近年は高温が続いている。「この暑さでバテていないか」と電話をしたら、母の方から東京都知事選挙の話を切り出してきた。「東京、すげぇことになっとるなぁ。あんな選挙、なかなかないで。あんたも見ときよぉ。ええ選挙しとる」と、とりわけ蓮舫さんのがんばりに大注目していた。「でもなぁ、どうなるかなぁ。いろいろあっても自民党に入れる人らが変われるかなぁ」と、現職の強さと有権者行動を冷静に受け止めながらも、現職=自民党認定前提で語ってくるところが面白い。(一応現職は都民ファーストの会の特別顧問です)

※大椿ゆうこの蓮舫さん応援動画はこちら!

媚びなくても仕事はできる

今回、東京都知事選挙に立候補している蓮舫さんとは、彼女が参議院議員時代、同じ立憲・社民会派で活動をさせてもらった。とは言え、私は国会に来て1年ほど。会派は同じでも所属政党は違う。蓮舫さんと言葉を交わしたのは数回しかない。けれども、ひそかに彼女の一挙手一投足を観察していた私は、男社会の国会の中で、一切媚びることなく立ち続ける姿に美しさを感じていた。それは決して簡単なことじゃない。蓮舫さんのことを「きつい」「怖い」と言う人は多いが(とりわけ中高年の男性)、劣化の一途をたどる自民党政治を前に、実力を兼ね備えた野党第一党を背負う蓮舫さんがヘラヘラなんてしていられるだろうか。「媚びる必要なんてない。媚びなくても、国会でちゃんと仕事はやれるよ」、私は蓮舫さんの姿にそのメッセージを感じてきた。後に続く女性や若者が少しでも歩きやすいように道を整えてくれている、私にはそう見えた。

私が蓮舫さんを推す理由

私が蓮舫さんを応援する理由は主に2つ。

  1. 新しい条例で、都と契約する事業者に、働く人の待遇改善を要請します
  2. まずは非正規の都職員を、専門職から正規化するなど処遇を改善します

公約に掲げてくれたからだ。

公契約条例

第1に、「公契約条例」を打ち出したこと。東京都の公共事業に関し、契約を結ぶ企業等に、そこで雇用される労働者の賃金等労働条件について、東京都が要請を行うというものだ。「公共事業を民間事業者に依頼にするが、その後の事は知りません。どんな労働条件で働かせていても、東京都には関係ありません」がこれまでだったとしたら、これからは「東京都の事業である以上、契約を結んだ事業者には、東京都の要請に応じた労働条件を守って、労働者を雇用することを求めます。それが出来ない会社とは契約しません」というものだ。東京都による公契約条例の影響は、必ず社会全体への底上げにつながる。「労働基準法守らなくたって大丈夫」「労働組合も弱いし、どーせ労働者なんて声も上げられねーわ」と思って労働基準法遵守を軽視しているこの社会を、自治体から立て直していくことにつながる。

非正規公務員の正規化

第2に、非正規公務員の正規化を堂々と打ち出したところだ。現在、東京都では3.2万人の職員が働いているという。東京都に限らず、今、公務職場で働く労働者の内、約4割が非正規労働者だと言われている。スクールソーシャルワーカー、女性相談員、図書館司書など、多種多様な専門職の人々が、期限の定めのある契約の中、住民サービスを担っている。つまり、来年仕事があるかどうかわからない、今年度末には雇止め解雇される、そんな不安の中、低賃金で働いている人たちが山ほどいると言うことだ。専門性の搾取だろう。2020年度から導入された会計年度任用職員制度によって、この問題はより顕著になった。そこに歯止めをかけようというのが、この公約だ。クビを切られた非正規労働者、有期雇用の入口規制を実現するために国会をめざした大椿ゆうことしたら、そりゃぁ、この公約をぶち込んできた蓮舫さんを応援するしかないだろう。非正規雇用の拡大に歯止めをかけるためには、まずは自治体から非正規公務員の正規化を実現していくことが必要だと、私は折に触れて訴えてきた。まさにそれを実行しようというのが蓮舫さんの公約だ。見たいじゃないか、非正規公務員が正規化される社会を!それが東京都に限らず全国に、民間に、社会全体に広がっていく様子を私は見たい。だから私は、蓮舫さんを応援する。

リーダー次第で政治は良くも悪くもなる

大阪の話を紹介したい。今、コメンテーターとして活躍している橋下徹さんが大阪府知事、大阪市長をしていたころ、大阪では公務員バッシングが起き、公務員労組への大弾圧が起きた。私は、大阪府内の公立学校で働く教職員を組織している労働組合の専従役員として働いていたが、その弾圧は私たちの労働組合にも向けられた。約5年間に渡って、大阪府・大阪府教育委員会からは度重なる団体交渉拒否を受け続けた。団体交渉の中身は、常勤講師、非常勤講師、臨時職員など、公立学校で働く非正規教職員の次年度継続雇用に関するものだったが、橋下徹さん率いる大阪府は、堂々と団交拒否をし続けた。言わしてもらうけど、首長が団交拒否するって前代未聞だろう?ついでに橋下徹さんって法律の専門家、弁護士ですよね?団交拒否って、違法なんですが、法律の専門家なのに知らないんですか?私たちの労働組合だけでなく、彼は不当労働行為を乱発しまくった。結果として私たちは最高裁まで争って勝利することが出来たが、その後も大阪府市の傲慢な姿勢はさほど変わっていない。

この頃、学校法人や民間と団交すると、橋下ジュニアみたいな使用者が度々現れた。不当労働行為なんてお構いなし、労働組合は敵、既得権益みたいな言動を平気で口にする人々。その時私は思った。「あぁ、使用者は政治家の言動をよく見ている。すぐにマネをするんだな」と、その波及効果の大きさを実感した。その時から、「良くも悪くも、政治家の言動によって社会や人々は変わる」ということを痛感した。だから、政治家が、とりわけ首長がどんな方針を示すかは重要なんだ。社会を攻撃と排除の場にするのか、それとも尊重と支えあいの場にするのか、首長がどんな社会のビジョンを示すかで明らかに変わる。

やっぱ、今回は #蓮舫一択 で!

橋下徹さんという首長の言動で、大阪の公務職場が荒廃していく様子(それは、橋下さんが政治の現場から離れた今も続いている)を目の当たりにしてきた者としては、共に働き、自分の掲げる政策を共に実行してくれる都職員を大切にする、そんな知事の方がいい。東京都から、労働基準法を順守する職場、非正規雇用を正規化する職場を実現すれば、まずは東京都が働く人たちを大切にする社会になる。私は、蓮舫さんをリーダーにして、そんな先行事例を作っていきたいと思っている。だから今回は蓮舫一択!

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