1月17日(水)「杉田水脈のヘイトスピーチ・人権侵犯は許さない!」梅田ヨドバシ前集会

活動ブログ
「自民党は差別を許すな」「杉田水脈をやめさせろ」「アイヌヘイトは違法だ」「自民党は目を覚ませ!」と書かれた横断幕を持って

民族衣装を着たアイヌや在日コリアンの方々に対して杉田氏が行った「コスプレおばさん」「日本国の恥さらし」といった発言は、札幌・大阪の法務局から人権侵犯と認められています。アイヌや在日コリアンの当事者の方が発言されていましたが、民族衣装を身につけ、自分のアイデンティティを周囲に明らかにするまでに、何十年もの葛藤を経た方がたくさんいます。それを「コスプレ」と呼ぶなんて、日本社会が民族的なマイノリティの方々へ行ってきた差別と抑圧の歴史への意識が欠けています。

集会で何人もの方が指摘されたように、人権侵犯は全ての人に平等に保障されている人としての権利を侵害する「犯罪」です。SNSで流布された差別的な言説・デマに影響され、放火事件を起こすような事例もあります。憲法を守り、差別をなくすために努力すべき政治家が率先して差別を煽るのは絶対に許されません。集会では、「杉田氏は議員辞職せよ!」との声も何度も上がりました。

この問題は杉田議員個人の問題ではありません。差別発言を繰り返す杉田氏を重用し続ける自民党そのものが、人権意識を欠いています。また、国政を担う自民党のみならず、大阪の政治を牛耳る維新も、朝鮮学校への補助金を全国に先駆けてカットするなど、公然と差別政治を行っています(※杉田氏自身、かつては維新に所属していました)。昨年の入管法改悪・LGBT「理解増進」法制定を通し、今の政治家の人権意識の欠如が明らかになりましたが、こうした政治家を選び続ける私たち有権者の姿勢も問われています。

2025年に開催予定の大阪関西万博ではアイヌ文化を紹介する企画もあるそうです。しかし、今のままでは、ただアイヌ文化を「見世物」扱いする、かつての「人類館事件」(※1903年に大阪で開かれた第5回内国勧業博覧会において、アイヌ民族の他、台湾やインドの先住民を「展示」した事件)の再来になりかねない。そう警鐘を鳴らす発言者もいらっしゃいました。先住民の権利についての認識が未だ高くない日本社会の意識を、改善する必要があるのではないでしょうか。

集会では、地元自治体で罰則付きのヘイトスピーチ禁止条例の制定や、アイヌ民族の権利回復・保障を行政の人権計画に盛り込むことを目指して活動する市民団体からの報告もありました。国籍・ルーツ・出自・ジェンダー・障害の有無・経済的地位による、あらゆる差別を禁止する「包括的差別禁止法」の制定を求める方も複数いらっしゃいました。

社民党も公約で包括的差別禁止法の制定を掲げています。誰もが差別・排除されない社会を作るため、皆さんと繋がって努力し続けます。

 

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