3月31日(月) 厚生労働委員会で質問 民間人の戦争被害者を救済せよ!

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政府は謝罪と不戦の誓いを!

大椿ゆうこ/ 真剣に調査をすると、補償のしようがないほど、途方もない被害の実態が明らかになると思う。戦争でどれだけ取り返しの付かない犠牲を出したかを検証・継承し、二度と同じ過ちを犯してはならないという思いを固めるためにも、至急実態調査を国の責務として行う必要があるということを改めて伝えたい。空襲被害者は、今回の特別弔慰金に反対されている訳ではない。戦争の最前線で戦ってこられた方々は本当に大変な思いをされただろうということで、この弔慰金に対して理解は示されている。しかし、まずは国が起こした戦争のせいで民間人を犠牲にしたことを国が反省し、正式に謝罪をして欲しいというのが空襲被害者の方々の強い思いだった。戦争体験者はどんどん鬼籍に入り、戦後90年の年にはほぼいなくなるのではないかと言われている。戦後80年の今年、政府として談話を出すことに躊躇されているような報道がなされていたが、談話を出すことは当然ながら、空襲被害者、民間人の被害者に対しても正式に謝罪し、不戦の誓いをすべきと考えるが、大臣の考えは?

福岡大臣/ 政府としては、一般戦災者を含め、先の大戦でお亡くなりになられた全ての戦没者を追悼し、平和を祈念するため、毎年8月15日に政府主催で全国戦没者追悼式を挙行している。この追悼式では、昨年も総理大臣式辞において戦争の惨禍を二度と繰り返さない旨を述べている。本年はまさに戦後80年を迎えるので、この追悼式の実施を担う大臣として、私自身も戦争の惨禍を二度と繰り返さないという強い決意を持って援護施策に取り組んでいきたい

大椿ゆうこ/ そこで求められているのは国の謝罪の言葉だと思う。戦争の被害が拡大してしまった原因に国の判断があったことは明らかだが、空襲被害者、民間の被害者の方が国の謝罪を求められているという点について、大臣の考えは?

福岡大臣/ 先の大戦で一般市民の中にも筆舌に尽くし難い思いをされた方が多数いらっしゃる。政府としては、これまでも一般戦災者に対し、一般の社会保障施策の充実などを図る中で、その福祉の向上に努めてきた。空襲被害者の方々に対して、特別給付金の支給や実態調査等を内容とする議員立法が今まさに議論されていると承知しており、引き続きその動きを注視していきたい。

大椿ゆうこ/ 空襲被害者の方、そして様々な民間被害者の方々が求めているのは、まずは国による謝罪だということを、今回当事者のお話を聞かせて頂きながら思った。その謝罪の言葉が政府から感じ取れない。まずは謝罪をして欲しい。今回戦後80年に当たり、首相が談話を出さないかもしれないという報道が流れている。戦後80年の今年、きっちりと談話を出し、不戦の誓いをすべきだと思うが、厚労大臣はその後押しをされるか?

福岡大臣/ ご指摘の報道は承知しているが、政府内での動きについて私自身は承知していない。いずれにせよ、戦争の惨禍を二度と繰り返さないという強い決意で今後も援護施策に臨んでいく。

大椿ゆうこ/ 戦後80年に当たり政府として談話を出すこと、そして不戦の誓いをすることを求め、質問を終わる。

この法案は予算措置が必要なので、年度内に成立させねばならない、所謂「日切れ」の法案。この日一日の審議で採決、成立となりました。附帯決議に空襲被害者の救済や、被害実態の調査を盛り込もうとしたものの、与党側との調整がつかず、残念ながら盛り込まれませんでした。

※質問の動画はこちら

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