3月5日(水)、大手町の日本郵政本社前で、「25春闘勝利!非正規社員の均等待遇と正社員化を求める3・5郵政本社前集会」が行われました。冷たい雨が降りしきる中、全国から郵政で働く非正規労働者の組合員が結集し、非正規労働者の正規化と待遇改善を求めて本社に要望書を提出した後、本社前で声を上げました。
全労連・全労協から連帯のアピールがあった後、大椿ゆうこは激励のアピールをしました。日本郵政は、郵便事業は赤字でも、金融部門のお陰でグループ全体(連結)の経常利益は7000億円、内部留保は6兆円とも言われています。大椿ゆうこは、「それだけの内部留保があるのなら、16万人以上いる非正規労働者を正規化し、賃上げするのに充てるべき」と訴えました。
一度非正規労働者として採用された場合、なかなか正社員になれないことは、郵政が証明しています。だからこそ、採用段階から非正規雇用を規制する、期限に定めのある雇用を原則禁止する「入口規制」が必要です。大椿ゆうこは、非正規雇用の入口規制を何としても国会で実現させたいと決意を述べました。
スピーチの全体は、以下の動画でご視聴頂けます。非正規雇用の問題の他、過労自殺の問題についてもお話しています。
本社前集会では、近畿・九州・東海の郵政労働者のアピールもありました。一度の誤配でスキルランクが引き下げられ、時給が100円下げられてしまうこと。郵政で働く非正規労働者の賃金は最低賃金と連動しており、地方最低賃金審議会に出て審議会委員に「最低賃金が上がらないと、自分たちの給料が上がらない」とお願いしなければならなかったこと。内部留保とグループ全体の収益を使えば、非正規労働者全員の時給を200円引き上げられるはずだということ。郵便と言う大切な社会インフラを担っているのに、それに報いる待遇を受けられないことの不条理が、現場の労働者の声によりひしひしと伝わってきました。
ようやく正規になったという女性は、自己研鑽・自己啓発に150万円をかけ、数多の資格を取得したのに、正社員になるまで13年かかったそうです。「どれだけ業績を上げても、非正規と言うだけで、その貢献が待遇に反映されず、正社員と大きな差が開いていった。何故そこまで苦しまなければならなかったのか?」と、悔しさを語りました。その上で、「仲間や後輩に、自分と同じ苦しみを味わわせたくない」として、希望する非正規労働者を正規化すること、非正規の間に取得したスキルをしっかり待遇に反映させることを求めました。
集会の最後は、本社に向かって雨にも負けずシュプレヒコール。郵政は、非正規社員を正規化せよ!