本日11月28日から、第216回臨時国会が始まりました。会期は12月21日までの24日間になる予定です。今朝は9時から社民党の両院議員総会を行い、3人の国会議員が意気込みを述べました。
福島みずほ党首は、今国会を「チャンスの国会」にしたいと話しました。まずは「政治とカネ」問題に決着をつけるチャンス。大企業の言いなりの政治を行ってきたからこそ、政治がここまで焼け野原になりました。民主党政権時代は大臣規範でパーティーを自粛していましたが、岸田政権は大臣自ら大規模なパーティーを繰り返し開催し、自己規制は全く機能しませんでした。だからこそ、企業団体献金の禁止や、政治資金パーティーの規制が必要です。
そして、今まで自民党政治では実現できなかったことを一つでも多く成立させるチャンスです。選択的夫婦別姓、同性婚法制化、刑事訴訟法改正による再審規定の法定化、国内人権期間の創設、女性差別撤廃条約選択議定書の批准、ワークルール教育法制、小中学校給食無償化、高校授業料完全無償化、将来的な大学授業無償に向けてまずは大学授業料を半額にすること等、取り組みたい課題がたくさんあります。訪問看護の基本報酬が引き下げられ、介護事業所が次々倒産していますが、これは法律を変えずとも報酬を引き上げるだけで解決できます。防衛予算ばかりうなぎ登りにさせてはなりません。
日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。社民党は核兵器禁止条約を批准すべきと主張していますが、自民党以外全ての政党がせめてオブザーバー参加すべきと言っています。これも、自民党が過半数割れした今なら実現可能です。
何でもかんでも閣議決定・強行採決の政治を終え、熟議の国会にするチャンスです。挨拶のまとめで、福島党首は、「社民党は、法律を成立させ、条約を可決し、政策を実現するため、他の政党と力を合わせ国会の中で頑張る」と抱負を語りました。
新垣クニオ衆議院議員は、「これまでのやりたい放題の政治は出来ないため、野党がスクラムを組んで言うべきことを言い、変えるべきことは変える大変重要な国会になる」との見方を示しました。その上で、先島諸島・沖縄島で進むミサイル配備や、アメリカの言いなりで有事があおられていく現状への憂慮を示しました。米軍海兵隊が、嘉手納基地に暮らす家族を本国に退避させて欲しいと希望していることを上げ、「県民の命はどうなるのか?」と危機感を抱いています。新垣議員は、「政府は危機を煽っているが、我々は冷静でいなければならない。戦争に巻き込まれてはならないと、これからも強く訴えていきたい」と、沖縄選出議員としての思いを述べました。
大椿ゆうこは、「野党が過半数割れしたことで、議席数が変われば政治が変わるということを皆さんにお示ししたい」と意気込みを語りました。103万円の壁が話題になっていますが、予算に関する要求にいらっしゃった政令市の方からは、「住民税の控除額が引き上げられると、大きな住民税減収になる。他の住民サービスを我慢して頂かなければならなくなるため、慎重に考えて欲しい」と率直な意見を頂きました。大椿ゆうこは、103万円の壁だけ見ていても問題は解決せず、学生がアルバイトをしなければ暮らせない現状や、女性を非正規で働かなければならない状態を固定化する家父長制の問題など、視野を広げた議論をするよう促していきたいとの考えを述べました。
ようやく委員会での質問や省庁からのレクが出来る時期になりました。このブログでも国会の様子をきめ細やかにご報告します。