メタンガス濃度の公表を!
大椿ゆうこ/ その四者が連携できているのか、これからどうしていくのか、というところが問われていると思う。博覧会協会は、パビリオンワールド(PW)工区については、260か所の測定結果を集約して公表しており、そのうち一か所は事故後の新しい安全基準(5%LEL)を上回る水準(測定値7%LEL)であった。一方、3月の事故が起こった、肝腎のグリーンワールド(GW)工区については、事故後も協会主体で濃度測定・結果の公表を行おうとしていない。なぜ公表しないのか? 協会が責任を持って測定・公表すべきではないか?
政府参考人[経産省]/ PW工区の260か所に関しては、事故後に会場内、特にPW工区において安全性を確保するという観点から、PW工区の地下ピット内での作業実施に当たって工事事業者が計測している約260か所分のデータを、2023年7月の工事開始から2024年3月まで再検証を行ったものである。その結果、4か所において一度メタンが検出されたことが判ったため、この旨を5月30日に公表した。数値の公表については、現在博覧会協会において、更なる安全対策を6月中を目途に取りまとめる予定にしている。ガス濃度の測定結果の公表については協会で検討中だが、政府としては当然公表すべきと認識している。
危険な万博に子どもを動員するな!
大椿ゆうこ/ 今、大阪では、メタンガス爆発が起きた場所に子どもを校外学習で連れていくべきではないとの声が上がっている。大阪府の教職員組合三団体は、6月5日、安全性が確保されないことを理由に、学校単位での招待の中止を求める要望書を吉村知事らに提出した。開催予定地の夢洲は、メタンガスの問題のみならず、夢洲駅建設工事の際に、土壌汚染対策法の基準を超えるヒ素・フッ素が検出されたり、駐車場がPCB汚泥の袋一万袋を敷き詰めた場所の上に造られたりと、様々な観点から健康面での危険性が指摘されている。それにもかかわらず、大阪では小中学校が事実上強制的に校外学習等の形で万博に動員されており、文科省も「修学旅行等における2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の活用について」という通知を出している。修学旅行や校外学習の行き先は、学校設置者・教育委員会の責任で安全性の担保された場所を選ぶべきだと考えるが、爆発事故が今後も起きないという確証がない場所に子どもたちを連れていくよう促す案内を各学校に出すことは、適切ではないと考える。安全性が確約できるまで、この通知を撤回するべきだと思うが、文科省の見解は?
政府参考人[文科省]/ 文部科学省においては、内閣官房国際博覧会推進本部事務局や経済産業省の依頼を受け、修学旅行等における大阪・関西万博の活用について都道府県教育委員会等に通知を行ってきた。この通知の撤回は考えていないが、会場の安全性については、3月の事故も踏まえ、博覧会協会において会期中の安全確保に向けた対応策を取りまとめていると承知している。その結果を踏まえた上で、関係省庁とも連携しながら、修学旅行等の実施について安全性が確保される形で適切に対応していく。
大椿ゆうこ/ 事故後、自見・万博担当大臣、吉村大阪府知事、横山大阪市長も、この事故現場を視察していないということに大変驚いた。私は視察を希望している。消費者問題に関する特別委員会一同で視察に行き、本当に安全な場所かどうか、みんなで確認したい。検討をお願いしたい。
石井章委員長(維新)/ 後刻理事会で協議する。