4月7日(月) 決算委員会全般質疑(TV入り)で質問 長生炭鉱について、総理から重要な答弁を獲得!

国会活動(委員会議事録)

4月7日、決算委員会で質問に立ちました。決算委員会は、「全般質疑→省庁別審査→准総括質疑→締めくくり総括質疑」の順番で行われます。この日は最初の全般質疑。石破総理他全閣僚が出席し、NHKのテレビ中継も入った、めったにない大舞台(初めて「パネル」を使いました!)。持ち時間全てを使い、石破総理に、「長生炭鉱遺骨収容への支援を!」「せめて現場視察を!」と迫りました。

対する総理は、市民団体の活動は「尊いこと」で、「政府が危険と知りながら自己責任という訳にはいかない」「現場を見た方がより正確に事態が把握できる、あるいは関係者の方々のご納得を得られるならば、現場視察を躊躇すべきとは考えない」と、踏み込んだ答えをして下さいました。

現在「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」は、障害物除去工事や、日韓共同潜水調査の実施のため、3回目のクラウドファンディングを立ち上げたところです。本来国がやるべき仕事を、市民団体がこれほどまで取り組んでいるということの重大さを政府が認識し、金銭的・技術的な支援をしてくれるまで、粘り強く取り組んで参ります。

今回の質問の短い概要は、社会新報の記事でお読みいただけます。

地元の林官房長官の認識は?

大椿ゆうこ/ 4月2日、林官房長官の地元である山口県を訪問し、長生炭鉱での遺骨収容に向けた3回目の潜水調査に立ち会ってきた。そこで、林官房長官に、長生炭鉱に関する政府の歴史的認識、及び現状認識についてお答え願いたい。

林芳正官房長官/ 宇部は母の里であり、祖父や曽祖父が炭鉱関係の仕事をしていたので、そういう思い入れを持って外務大臣時代に答弁させていただいたこともある。ただ、政府の見解を述べよということなので、そういうことでお答えしたい。長生炭鉱水没事故は、日本人47名、朝鮮半島出身者136名の計183名が犠牲となった大変痛ましい事故であったと認識しており、犠牲になられた全ての方に改めて心よりお悔やみ申し上げる。犠牲になった方々のご遺骨は海底に水没している状態であり、埋没位置や深度等が明らかでなく、落盤事故が発生した海底の坑道に潜水して調査・発掘することには安全性の懸念があり、現時点では困難だと厚生労働省から聞いている。

2023年4月7日の参議院政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会で、高良鉄美議員の質問に、当時の林外務大臣は以下のように答弁し、現地訪問にも前向きな答えをしていました。
「もう随分前に亡くなりましたが、私の母方の祖父でございますけれども、後の宇部興産ですが、こういうことの話をよく知っておりまして、子供心にこういうことがあったということはよく聞いておりましたので、改めてこの痛ましい事故であったということを今認識をしておるところでございます」
「(現地訪問について)今何か計画が決まっておるわけではございませんが、この資料に出していただいたこのピーヤという、この二本ですね、これは、私も随分子供の頃でございますが、行って、そのときに説明を聞いたのか、後で聞いたのか、ちょっと定かには覚えておりませんが、その場にいた記憶はあるわけでございます。事情が許せば訪問も検討ができればというふうに思っております」
大椿ゆうこ/ そもそもなぜここで落盤事故が起きたかというと、戦時下、石炭の増産を国策として求められ、本来47メートル以上の深さで採掘しなければいけなかったものを、37メートルの浅いところで採掘を行っていた。このことが大きな原因となって落盤事故が起きたのではないかと言われており、私個人としては、やはり彼らも戦争の被害者なのではないかと受け止めている。
3月23日に排気筒であるピーヤから骨のようなものが見付かった際、宇部警察署は速やかに科捜研に送り、人骨ではないと判断した。長生炭鉱で今、潜水調査が行われているが、ご遺骨が発見された場合のことを想定し、現地の警察・市役所等に国から何らかの指示を行ったり、連携したりしているか?
政府参考人[警察庁]/ 一般論として、人骨様のものが発見された旨の通報を受けた警察は、人骨かどうかを確認した上で、人骨であれば死因及び身元を明らかにするため必要な調査等を行う。本事案について、警察庁として山口県警察に特別な指示をしているものではないが、厚生労働省や山口県警察と必要な情報共有を図るなど緊密に連携している。今後も引き続き、関係機関と必要な連携を図り、適切に対応していきたい。
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